味わいの大人旅

~人生後半を味わう、大人の旅ノート~

【宿泊記】グランドプリンスホテル高輪 |都会の喧騒から抜けて贅沢に過ごせるかをレビュー

2026年のGWは、混みあう観光地への旅行を避け、空いている都内ホテルで優雅&のんびり過ごすことにした。

選んだのは品川の「グランドプリンスホテル高輪」。ラウンジアクセス特典が付帯するプランで、かなり割安で調達できた。ラウンジのはしご酒、SPA、朝食など、ホテルの基本パッケージで贅沢に楽める。

今日はその滞在をレビューしたい。

1.旅の概要

1-1 旅の目的

都会の喧騒から抜け出して手軽に非日常を感じる旅

1-2 旅テーマ(ホテルに求めたこと)

①ラウンジホッピング:2つのホテル(高輪、新高輪)のクラブラウンジでカクテルタイムに「はしご酒」をする

②ヘルシー&自然派な上質時間;ホテル内の広大な庭園で自然を満喫したり、ホテル内のジムやSPA設備を使って運動やバスタイムも楽しむ

1-3 滞在先と利用プラン

ホテル:グランドプリンスホテル高輪

プラン:クラブフロアステイ(クラブラウンジ利用特典付き)、

部屋タイプ:クラブデラックスキング(14F、32.1平米、クラブフロアーではワンランク上)

価格:約23,000円

2.ホテル滞在の総合評価(16/20点)

今回の旅テーマの「ラウンジホッピング」は「はしご酒」はできたもののサービス面でデグレードしていたのが残念。一方、庭園はイルミネーションも素晴らしく、GWのこの時期、日本人ビジネスマンや海外出張者が少なく、年齢層が高めの落ち着いたシニアカップルが目立ち、僕たちも落ち着いて上質な時間を過ごせた。

総合評価:16/20点

  • ラウンジホッピング満足度:★★★☆☆(3点)

  • ヘルシー&自然派な上質時間の満足度:★★★★☆(4点)

  • クラブルームの滞在(アクセス~滞在総合):★★★★☆(4点)

  • 投資価値:★★★★★(5点)

3.個別評価と満足度

3-1 ラウンジホッピング満足度(3点)

このホテルの特徴的な楽しみ方は「ラウンジホッピング」。敷地内にある3つのホテルが庭を囲むように隣接経営されており、今回の滞在では高輪と新高輪の各ホテルのラウンジにアクセスできる。

ただ、この数年で3つのホテルのラウンジに自由にアクセスできたものが、今は2つになった。また今回からラウンジ入場に待ち行列があり、機械式で発券して順番を待つのは「まるでファミレス」状態。個人的にはかなりサービスの質が落ちたと感じた。

travelbycuriosity.com

3-2 ヘルシー&自然派な上質時間(4点)

14時にチェックイン後(一休のダイヤモンド特典を利用)、ホテル設備を駆使して、ヘルシーな過ごし方を楽しんだ。

1400~1500 ラウンジでカフェタイム

1500~1600 無料のジム設備でヨガ、走り込み

*無料の設備の方にはウエイトトレーニングができない。有料設備は充実。

1600~1700 SPAで汗を流す

1700~2100 ラウンジホッピング

2100~2200 庭園イルミネーション観賞、マッサージチェアでのんびり

****

まず、ラウンジタイムの後は無料のジム設備(グランドプリンス高輪にあり)にて汗を流す。ほとんど他の利用者とバッティングすることはない。

ランニングマシンはあるが、ウエイトトレーニング用の器具がないのがネック

ジムを終えたらSPAに直行。部屋のタオルを持ち込む必要もないので便利。SPAも比較的空いている(毎回、最大でも4、5名しか遭遇しない)。

さくらタワー東京の地下のSPA(ドライとミストのサウナあり)*公式サイトより

以上、無料でジムやSPAを使えることでラウンジホッピングの前にしっかり体をリラックスさせることができる。本格的なジムは有料(クラブフロア宿泊者は別途2,200円)で利用できる。そのジムが無料だと★5つと思う。

3-3 クラブルームの滞在(アクセス~滞在総合)(4点)

14階の横浜側向き(東京タワーは見えない)の部屋に滞在した。庭園が見下ろせるのは良いが、新高輪の客室と対面となっている。一方でこれまで東京タワー側に滞在することが多かったが、個人的には東京タワービューが好きだ。

今回の滞在(14階)からの眺め~横浜方向

過去の東京タワー側の滞在時の景色

室内は広さ、清潔感、バスローブやタオルの厚み、洗面所の広さなどどれも素晴らしい。バスルームとトイレが同室だと、シャワー後にタオルに手を伸ばすのもトイレがあって遠くて置き場も不便。やはりセパレートタイプが良い。また歯ブラシもどうもビジネスホテルっぽい感じがしてマイナス。

客室はモダンかデザインで清潔
バスルームは比較的広いがトイレがセパレートではない。バスローブが分厚いくてGOOD!
歯ブラシは高級感が乏しいのが残念。シャンプー類はプリンス系を想起させる香り

3-4 投資価値(5点)

総じて、この価格(23,000円)でこれほどの体験価値(お酒のフリーフロー、アペタイザー類、朝食、SPAやジム設備)をしながら宿泊できるコストパフォーマンスは脱帽だ。

GW期間中にホテルに滞在せず、個別に夕食+お酒(10,000円x2名)、お茶やケーキ(2000円x2名)だけでも同じ額となってしまうので、投資価値は十分にある。個人的には29,000円だって安い(これは以前利用した時の価格)と思っている。

ラウンジで飲んだ後にホテル庭園を散歩するのはまさに都会の喧騒を抜け出した感覚!

4.理想的なホテル滞在の提案 

このホテルは「凝縮した上質の時間」を着実に過ごす使い方ができる。

クラブラウンジに宿泊し、チェックイン後は庭園を観ながらティータイム。活動的なカップルならジムやSPAで過ごし、夜はラウンジホッピングで非日常を楽しむ。ラウンジ間の移動も庭園のイルミネーションを楽しみながら移動時間も無駄がない。

ラウンジでまったりするのも、疲れたら部屋に戻るのも手軽ゆえ、外での食事や飲みの細かな面倒さもない。ただし、ラウンジ混雑を想定しホッピング前に次のラウンジ予約だけダッシュでしておけばよい(予約後、メッセージが来たらラウンジ移動すればよい)。

庭園内の散歩もイルミネーションに癒される

5.予約のポイント

このホテルは「一休ダイヤモンド特典*」に対応しているホテルゆえ、僕は比較的、一休経由で予約することが多い。特典は、

①アーリーチェックインが14時(通常15時~空き状況による)

②レイトチェックアウトが12時(通常11時~空き状況による)

③駐車場無料(通常、1泊1,500円)

*30万円/半年のホテル・レストラン予約を一休経由ですれば得られるステータス

僕は今回、平日・閑散期の最安値レンジで確保できましたが、概ね、平日なら2万円代後半から3万円前半が狙い目なるお得レンジだと感じています。

*****

(免責)この記録は私が利用した時点のものです。お出かけの際は必ず最新情報をご確認ください。

WATARU

 

【クラブラウンジ】悲報、グランドプリンスホテル高輪のラウンジホッピングがデグレードした件

自由なアーリーリタイア生活では、GW等の繁忙期は遠出をせず、代わりに、都内の「空いているホテル」で過ごしています。

その1つが「グランドプリンスホテル高輪」で、品川という都心部の好立地に約20,000㎡の日本庭園(昭和の巨匠、村野藤吾が設計)を有し、まさに「都会にいることを忘れる自然の隠れ家」となっています。また、庭園を囲む3つのホテルのうち、高輪、新高輪ホテルのラウンジをホッピングできる「はしご酒」という稀有体験をしています。

今年のGWの前半(2026年4月末)、とても残念なサービスのデグレードに遭遇しました。結論からいうと、「隠れ家のように使っていた場所が、ファミレスのような”キャパオーバー”」になっていたのです。

今日はそのデグレードと、どう対処したらよいかを綴ります。

グランドプリンス高輪の庭園(山門;港区指定有形文化財)

1.クラブラウンジ(ラウンジホッピング)の総合評価(13/20点)

このホテルの最大の特徴は「ラウンジホッピング」です。クラブラウンジアクセスのある宿泊プランで敷地内にある3つのホテル(高輪、新高輪、さくらタワー)のいずれかに宿泊すると、ホテルのクラブラウンジを自由に行き来できるシステムです。

僕は、最安値で泊まれるグランドプリンス高輪に滞在し、プランが定める2つのラウンジ(高輪と新高輪)の良いところどりを、以下の使い方で体感するのがいつものパターンです。

  • ティータイ(14~):高輪のラウンジ「花雅」で和スイーツを食す

  • カクテルタイム(17~18):バーのような新高輪の「クラブラウンジ」でお酒とアペタイザー

  • カクテルタイム(18~19):高輪の「花雅」で庭園のイルミネーションを眺めてお酒とご飯

  • ナイトキャップ(19~21*):新高輪の「クラブラウンジ」でしっぽり飲む *金・土・休前日は19-22

今回は、ラウンジ利用者がとても増えていて、以前は自由に着席可能でしたが、今回は係員による案内制と、ファミレスにあるような予約システムで発券、呼び出しという運用になっていました。食べ物や空間など、以前と変わりなく素晴らしいものですが、このサービス面のデグレードで、せっかくの滞在が残念な印象になってしまいました。

  • 飲食の洗練度:★★★★☆(4点) ※メニューの変化は良くも悪くも少ない

  • 空間の洗練度:★★★★☆(4点) ※インテリアや景観など良いが席による

  • サービス洗練度:★☆☆☆☆(1点) ※混雑により異常な待ち時間が発生

  • 投資価値と余韻:★★★★☆(4点) ※今回は特別安く予約できたのでOKか

2.個別評価~各項目の洗練度

混雑もあって写真を撮りにくい状況ゆえ少な目になっています。

2-1 飲食の洗練度(4点)

ティータイムは、庭の景観を楽しめる窓際テーブルには座れず、その1列内側に係員の方が通していただきました。提供されるメニューは過去数年、大きな変更はなく、以前のように自由に着席して以下の臨場感を得られないのが少し残念。

テイータイムのラウンジから見る庭風景(以前は自由に着席できた)

今回、カフェタイムのスイーツ(和スイーツ、お煎餅、チョコなど10種類程度から)

2-2 空間の洗練度(4点)

カクテルタイムはグランドプリンス新高輪の「クラブラウンジ」に17時ジャストに入った。座席は8割ほど埋まっていたが、運よく、係員の方が案内してくれたのは僕がお気に入りの「入口から一番奥の部屋(写真)」の空間。

クラブラウンジの一番奥の部屋が落ちつける(2025年7月利用時)

今回、アペタイザーやお酒の提供状況は写真に収められなかったが、フードもお酒もこの数年は変化なく安定の品質。ただし、こちらラウンジはスープ以外は冷製。

生ビールはエール系(TokyoCraft)とラガー系飲み比べを前菜(8種以上)とチーズ等で

1時間ほど「クラブラウンジ」に滞在しビール2杯とスパークリングワインを飲んでからグランドプリンス高輪のラウンジ(花雅)に移動した。途中のイルミネーションを楽しめる庭園の空間作りも素晴らしい。

ホテル庭園内を移動する道中にイルミネーションを楽しむ

2-3 サービスの洗練度(1点)

グランドプリンス高輪のラウンジ(花雅)に入ると、本来は右下のような空間が広がるが、混雑によりタッチパネルで入場券を発券。およそ着席できるまで40分ほどかかるとのこと。電話で呼んでもらうまで庭を散策した。

ラウンジ入口とラウンジ内の様子(2023年)

実際には20分ほどで入場できたが、運悪く、庭も見えない内側の席に通された。その後、入場してきた顧客が係員にクレームを言う声も間近に聞こえてきた。カクテルタイムは時間制限もあるゆえ、長時間の待ち時間となると、「わざわざラウンジ付き宿泊プランを予約したのに意味がない!」という声も理解できる。落ち着かない時間となった。

冷製アペタイザーからフライやお芋等の温製まであったがテンション下がり気味

なお、朝食(0700~1000)もこの会場であるが、9時頃に到着しても20分程待たされた。それより遅く到着した人は果たして朝食を取れたのだろうか・・?

2-4 投資価値と余韻(4点)

過去3年ほど何度もリピートしているがゆえに、今回のデグレードを強く実感した。

ただ、価格は約2.5万円で、東京・横浜周辺のホテルでこの破格でクラブラウンジアクセス付きの宿泊先は数少ない。しかもホッピングや庭園という魅力も考慮に入れると、金額に見合った価値にはなるのだと思う。あとは使い方次第だ。

3.滞在を最適化する秘訣 

今回の体験を踏まえると、混雑を想定した対処が大事だと感じる。

3-1 チェックイン時間が14時ならそれを有効活用すべし 

ホテルのチェックインは通常は15時。その時間はチェックインカウンターも混みあい、またティータイムへの入室者も急に増える。

アーリーチェックインの特典がある場合は、先にラウンジでティータイムを過ごす方がゆっくりできて良い。僕は一休のダイヤモンド特典でアーリーチェックインをした。

3-2 ラウンジの待ち行列を踏まえて予めチェックイン

混雑を踏まえ、早めにラウンジにてチェックインだけは進めるのが得策。

例えば、混雑がありえるのなら、ホッピングで次に行くラウンジは、カップルのどちらかが先に行って受付を済ませ、1つ目のラウンジに戻って呼びだしを待つほうが無難だ。朝食も同様。

なお、呼出しを受けて20分以内に来ない場合はキャンセルというルール。

4.総評(私見)

これまで数年ほどリピート利用してきたが、段階的にデグレードしている。

まず、2024年2月から3つのラウンジホッピングが2つに減った。そして今回は機械式の受付システムや自由に着席できない制約があった。「混雑時は滞在時間が45分」という縛りもあるそうだが平日滞在が多い僕はこれまで遭遇したことはない。

個人的には、価格が2~3割高くても、以前のように静かにストレスなくラウンジ時間を過ごしたい気はする。そして季節ごと、春は桜のイルミネーション、夏の番傘、秋の紅葉、冬の氷彫刻。多彩な楽しみ方をのんびり続けていきたい願望はある。

江戸時代から月待ち文化の象徴、高輪廿六夜(たかなわにじゅうろくや)

 

*****

(免責)この記録は私が利用した時点のものです。お出かけの際は必ず最新情報をご確認ください。

WATARU

 

【旅行記】春の金沢|スイーツ・お酒・温泉で組む2泊3日のホワイトデー旅

今回の二人旅は、3月中旬、バレンタインデーのお返しを兼ねた趣旨(ホワイトデー)もあるゆえ「スイーツ」を旅テーマに加えた。

スイーツといえば、行き先は長崎(シュガーロード)か金沢を思い浮かべた。うち、3月の躍動感があふれ出す季節感、伝統工芸、温泉でまったり、という幅広さから、金沢を選択した。*長崎のスイーツはそれ単独で奥深い探索になる

金沢での2泊3日は、「スイーツ・お酒・温泉」を軸にして、「滞在と街歩き」を分けて設計した。

結果、金沢のスイーツから始まり、加賀料理の伝統を味わい、そして兼六園での梅、ひがし茶屋の街並みを楽しむ2時間の散策を経て、ホテルの温泉でゆったりする。そんな滞在と活動を混ぜた味わいある旅となった。

1.旅の概要

1-1 目的

春の金沢2泊3日の旅(ホワイトデーのお祝いを兼ねた旅行)

1-2 テーマ

加賀のスイーツ・グルメ・お酒・温泉を伝統文化と共に味わう

1-3 方針

滞在重視(1泊目)+行動と癒し(2泊目)

 1泊目:The Hotel Sanraku Kanazawa

 2泊目:金沢白鳥路ホテル山楽

1-4 旅費総額

合計約12万円(往復航空券、ホテル代、外食費等)

2.旅の流れ

初日は昼に羽田を出発する。早めにチェックインをしてJALのラウンジで過ごす。今回は現地到着後にレンタカーを運転しないのでビールを2杯飲めた。

小松空港に到着後は空港リムジンバスでJR金沢駅に。そこからタクシーで宿に向かった。金沢駅のタクシーはインバウンド旅行者で混みあい、荷物が多い彼らは1組1組、乗車に時間がかかっていた。

2-1 ザ ホテル三楽のプレミアムクラブラウンジ

ホテル到着後はクラブラウンジでチェックインをして早速スイーツタイム。銀座のロオジエで修業を積んだペストリー長のスイーツを楽しむ。夜はバイオリン演奏とお酒等。

travelbycuriosity.com

2-2 ザ ホテル三楽の滞在記

滞在したホテルは伝統とモダンが混ざる金沢ならではの雰囲気だ。細部にわたる伝統へのこだわりを発見した。

travelbycuriosity.com

2-3 金沢市内の観光地散策

2日目は金沢市内を散策した。JR金沢駅や香林坊にホテル拠点を構えないゆえ、円を描くように2時間ほどの効率ルートで金沢城、兼六園(梅)、ひがし茶屋、近江町市場を巡る。伝統と自然に触れる散歩。

travelbycuriosity.com

2-4 旅先グルメ

夜は「加賀料理をカジュアルに」としてJR金沢駅近くのレストランで料理8品と地元の日本酒を含むフリードリンクで地元感を楽しんだ。地元のサラリーマン(落ち着いたグループが多い)が出入りする店はやはり「アタリ」だと感じた。

travelbycuriosity.com

2-5 金沢白鳥路ホテル山楽の滞在記

2泊目は「大正ロマン」を全面に打ち出した高評価のホテルに滞在。金沢城のふもとの天然温泉で、散歩後の疲れた体を休めた。

travelbycuriosity.com

3.旅の総評

春の金沢を堪能する2泊3日の旅は、こうして「癒し」と「散策」をバランス良く取り入れて過ごすことができた。

反省点としては、1泊目はホテル滞在をメインにした分、2泊目はもっと割り切って「行動」をメインにJR金沢駅周辺に宿を構え、夜は食べ歩きを2軒ぐらいしたほうが良かったかもしれない。

とはいえ、五感をフルに使った素晴らしい金沢体験のできる旅計画とはなった。

4.アップデートされた価値観

今回の旅で改めて「加賀料理」のすばらしさに触れた。その文化がなぜ発展したか、歴史的にもようやく理解した。ちなみに昨年、加賀料理は「無形文化財」となった。京料理に次ぐ2番目。

加賀料理の発展

三代藩主・前田利常は、幕府の警戒を解くため京都から千利休の孫である千少庵や一流の公家・職人を次々と招聘した。その時に洗練された「京の雅」が金沢に流入し、京都の繊細な味付け、北前船が北海道から運んだ大量の昆布などで、より濃厚で力強い「出汁文化」を確立した。漆器や九谷焼といった工芸を「料理の衣装」として進化させ、そんな料理と器も合わさって「五感で味わう総合芸術」が発展。

今もこの伝統を守る料亭も多く残っているので、次回、料亭にも出かけてみたい。

 

*****

(免責)この記録は私が利用した時点のものです。お出かけの際は必ず最新情報をご確認ください。

WATARU

【旅先グルメ】春の金沢|「能加万菜 郷」で触れる気軽な加賀料理

2026年3月、2泊3日の金沢旅行の合間に、JR金沢駅から徒歩5分にある加賀料理の居酒屋「能加万菜 郷(のうかばんざい きょう)」にお邪魔した。

今回の旅先グルメのテーマは、「気取らずに、地元の雰囲気を味わいながら、地元料理を食す」というもの。

各地の歴史と文化を尊重しながら食したいゆえ、少しだけ加賀料理についての認識を。

17世紀、前田利常による「文治政策」で独自花開したのが加賀料理。北前船が運ぶ北海道の昆布が「出汁」を根付かせ、肉に代わる「麩」の加工技術が発達し、冬の保存や輸送を支えた「発酵食(醤油・味噌)」が味を深める。

そんな加賀料理をカジュアルに楽しんでみた。

1.店舗概要とプラン紹介

1-1 店舗紹介

能加万菜 郷(のうかばんざい きょう)

1-2 客層と空間

訪れたのは平日の夜。店内は地元のビジネスマンが静かに語らう、落ち着いた活気に満ちている。僕たちはカウンター席を利用。

1-3 選んだプラン

能登と加賀の味を存分に味わう+120分(L.O90分)飲み放題付き

8,000円/人

2.食レポ

2-1 飲み始めとおばんざい5種(①)

①八寸 おばんざい5種盛りと共にまずはビールで乾杯

①おばんざい:滑らかな食感と粘りのある「絹もずく」は沖縄産と違ったシャキシャキ感

①おばんざい:「加賀れんこん」は薄いながら澱粉質が多めの粘り強さと重みに驚く!

2-2 旬のお造り(②)

②炙ったのどぐろの脂身の甘さvs甘えびの潮を感じる甘さ対決最高!

2-3 お椀(治部煮)(③)

③治部煮:とろとろ、キラキラの昆布?のお汁を吸ったシイタケや生麩は深い味!鴨肉の脂っこさがすっかりお汁で中和されて「良い子」に感じる味わい。金時草生麩も。

2-4 加賀野菜の天ぷら能登牛(④、⑤)

④加賀野菜の天ぷらは蓮根、さつまいも、ふきのとう等など、レモンに「奥能登の天然塩」
⑤能登牛A5モモの炭火焼は定番の柔らかさ。これも天然塩で上質のお肉の素材を味わう!

2-5 季節の炊き込みご飯と金沢ヤマト味噌汁(⑥、⑦)

⑥炊き込みご飯(桜海老の菜飯菜の花入り)と、⑦金沢ヤマト味噌汁岩のりなめこ入り

2-6 デザート(⑧)

⑦デザート:九谷焼のお皿でサーブされる加賀棒茶ジェラートとイチゴ

以上、料理とデザートを含めた8品と、僕たちはフリーフローで、ビール、日本酒(富山 銀盤 純米大吟醸)とワインを少し頂いた。

3.総評(4.5/5)

加賀料理を気取らずに楽しむ目的としてはぴったりの選定だった。

カウンター席で、料理人たちが炭火で調理する姿もみながら料理を頂く味わいもある。

加賀料理を幅広く体感する納得のコースだった。

フリードリンクのラインアップも豊富だった。ただ、日本酒のラインアップが複数あれば更に良かったと思う。*個別にオーダー可能、地元の日本酒も多く取り揃えている

フリードリンクメニュー

4.お勧めの味わい方

フリーフローに入っていた日本酒(銀盤 純米大吟醸)は、北アルプスの黒部川名水で仕込まれたフルーティーで華やかな香り。精米歩合50%以下とあってまろやかな喉ごしに辛口な味わい。魚介のお刺身、すり身揚げなどの油料理にもあう。

九谷焼などのお皿との組み合わせで「目で見て楽しむ」も、加賀の食体験の味わい方だと思う。

 

*****

(免責)この記録は私が利用した時点のものです。お出かけの際は必ず最新情報をご確認ください。

WATARU

 

【宿泊記】金沢白鳥路 ホテル山楽|大正ロマンが溢れるホテルの良さを使い切れずに失敗した

2026年3月、「金沢で過ごす大人の2人旅」の2泊目も山楽グループは、「金沢白鳥路 ホテル山楽」に滞在した。

1.旅の概要

1-1 旅の目的

ホワイトデー旅(バレンタインデーのお返し)

1-2 旅テーマ(ホテルに求めたこと)

①癒しとレトロ感;大人な旅として、滞在先での”温泉”と”伝統文化(レトロ)”を感じられること

②コスパ:翌朝は早めのチェックアウトゆえコスパも重視

1-3 滞在先と利用プラン

ホテル:金沢白鳥路 ホテル山楽

プラン:お部屋おまかせスペシャルプラン(朝食なし)

滞在したのは3階の「ベーシックツイン(30平米)」

約19,000円

白鳥路 ホテル山楽のロビーは重厚でエレガントな雰囲気

1-4 選定理由と他の候補ホテル

JR金沢駅まで少し遠いというデメリットに勝るメリット(旅テーマの合致度)を見出したこと、ならびに一休ダイヤモンド会員の特典(館内利用券2,000円)も判断の後押しになった。

他の選択肢:

空港へのアクセス利便性で、JR金沢駅周辺のホテルを複数検討した。

①天然温泉のあるホテル:温泉は良いがビジネスホテルっぽい(癒し要素薄い)

②ホテル日航金沢:旅テーマが合致せず、また上層階リュックスフロアー(上質と心地よさが売り)だと予算超え。

これらの消去法で選択から外した。

2.ホテル滞在の総合評価(14/20点)

白鳥路 ホテル山楽は、一般には高い評価(一休で4.6)を得ているが、僕の旅テーマの期待値に対してはやや不満足な結果となった。

良い点は、ホテルの天然温泉(空いていて、良質な温泉で「癒し」となる)、ロビーフロアーの装飾の「レトロ感」など。

一方、やや残念なのが部屋のレトロ感、機能性、清掃面と、館内利用券2,000円はさほど有効に使い切れなかったこと。

あくまで利用目的次第で素晴らしいホテルではあるといえる。

総合評価:14/20点

  • 癒し(温泉)・満足度:★★★★☆(4点)
  • レトロ感・満足度:★★★★☆(4点)
  • ベース品質(アクセス、清潔さ):★★★☆☆(3点)
  • 投資価値:★★★★☆(3点)

3.個別評価と満足度

3-1 癒し(温泉)・満足度(4点)

金沢城のふもとで湧き出る天然温泉(美人の湯)は、炭酸水素塩泉のため、温度はぬるめでも湯上りはポカポカだった。浴場にはサウナもある。

良かったポイントは、空いていた(2度の利用で他の利用者は男性浴槽は1,2名)、湯上りのアイスクリーム、ドリンクサービス、浴場にバスタオル等が準備されている配慮。女性風呂もアメニティは雪肌精だったこと。営業時間も1500~2400、0500~1030と長く、夜も朝も使い勝手は良かった。

マイナス面は、露天風呂、景観もないゆえ、後日、記憶に残るような印象が弱いこと。

天然温泉(公式ホームページより)

3-2 レトロ感・満足度(4点)

お任せプランの結果、部屋は3階のベーシックツインルーム。ホテル公式ページのそれと比べると大正レトロ感は薄く、壁紙も伝統的光沢は壁の一部で窓は小さめに感じた。部屋のカップ等は九谷焼であるのは良い。ただ、お茶を飲む時間もなく使っていない。ロビー階の雰囲気が良かっただけに部屋とのギャップが残念。よって4点。

ベーシックルームの内装

3-3 大人旅を支える快適性(3点)

室内の基本的な機能はビジネスホテルっぽい。デスクに電源がなく、洗面台もこだわりを感じなかった。部屋のバスタオルは厚手(今治タオル)だし、バスルームはミキモトのシャンプー、コンディショナー等ではあるが、部屋のバスルームは使わないのでメリットを体感する機会はなかった。眺望も建物で遮られていて今一歩だった。

デスクに電源が無く不便、洗面台は特筆すべき特徴もない

3-4 投資価値(3点)

以上、今回の旅に求めた「癒しとレトロ感」を十分に感じる過ごし方はできず、一休ダイヤモンドの特典での部屋アサイメントの優遇(多少、良い部屋)も感じることはなく、特典の館内2000円券をギフトショップで使うにも買い物に悩んだ。

4.理想的なホテル滞在の提案

部屋はお任せではなく上のグレード(浪漫ルーム等)にしたり、館内利用券もロビー階のロビーラウンジパルティで大正ロマンの素晴らしい雰囲気のなかでメロンソーダなどレトロっぽい飲み物を頂くほうが良かった。今回、その時間がなかったことが悔やまれる。

なお、当ホテルは金沢の伝統的な街並みを散策するロケーションとしては抜群。寒い季節にこのコースを歩き、ホテルの温泉に入ったら、素晴らしいひとときになることは間違いないだろう。

travelbycuriosity.com

*****

(免責)この記録は私が利用した時点のものです。お出かけの際は必ず最新情報をご確認ください。

WATARU

【宿泊記】ザ・ホテル山楽金沢|優雅に過ごせて散策観光の拠点に最適

2026年3月、「金沢で過ごす大人の2人旅」で、その1泊目に選んだのは「ザ・ホテル山楽金沢」。早速、旅の目的と共にレビューをします。

1.旅の概要

1-1 旅の目的

ホワイトデー旅(バレンタインデーのお返し)

1-2 旅テーマ

このホテルに求めたことは、

①ホテルでゆったりラグジュアリー;金沢を深く感じられるホテル滞在、

②金沢らしさ体験;ホテルを起点に伝統文化や自然探究の散策。

1-3 滞在先

The Hotel Sanraku Kanazawa(ザ ホテル山楽金沢)

1-4 宿泊プランと価格

クラブツイン(33平米)クラブラウンジアクセス、朝食付き

約40,000円

The Hotel Sanraku Kanawazaエントランス

2.ホテル滞在の総合評価(19/20点)

旅テーマの「優雅な滞在」と「散策の拠点」はかなり高いレベルで応えてくれた。ホテル館内~部屋の隅々は金沢伝統とモダンな空間。クラブラウンジは自家製ケーキ、スパークリングワイン、地酒、アペタイザー等からバイオリン演奏で優雅に。豪華な朝食ビュッフェも地元食材を楽しめる。ホテルから主要な観光地(近江町市場、兼六園、美術館、ひがし茶屋街等)も徒歩圏内で散策にも便利。

総合評価:19/20点

  • 優雅さ・満足度:★★★★★(5点)
  • 散策観光への立地:★★★★★(5点)
  • ベース品質(アクセス、清潔さ):★★★★☆(4点)
  • 投資価値:★★★★★(5点)

部屋に向かうまでの廊下も和モダン(パネルやお花も素晴らしかった)

3.個別評価と満足度

3-1 優雅さ・満足度(5点)

単に「清潔感がある」というより、部屋のデザイン、シモンズのベッド、アメニティ、厚手のバスタオルにバスローブまで細部のこだわりに優雅さと金沢情緒を感じる。

部屋に入ると大型の屏風アートに金沢伝統ぽさを感じるカーペットデザインが目を引く
九谷焼の茶碗、洗面台(ミラーに化粧用鏡やライト)、トイレ一体なのは残念

ブルガリ(BVLGARI)のアメニティー(都内でも3つしかホテルで提供されていない)

朝食も地元食材を多く使った60種以上のメニューが提供されている。スパークリングワインもあって朝から優雅な時間。

朝食の最初のラウンド(全60種類ぐらい、3回ほどお代わりをした)

3-2 散策観光への立地(5点)

観光地へのアクセスという観点で立地はベスト。近江町市場や金沢城は徒歩数分、兼六園やひがし茶屋へも10分ちょっとでたどり着くの距離。こうした主要観光地を歩いてくまなく回るため、JR金沢駅や香林坊エリアを辞めてあえてこの場所を選んだことで、こういったルートが可能だった。

travelbycuriosity.com

3-3 大人旅を支える快適性(4点)

居室内の清潔さは譲れない。その点、カーペットや壁、バスルームやトイレなど綺麗なうえ、ブルガリ等のアメニティ、電源コンセントの多さ、バスタオルやバスローブの厚みと吸水性など、手抜きがなく嬉しい。

あえて難をいえば「独立トイレ」でないことと、JR金沢駅発の送迎シャトルバスは本数が少なく(1050~1620の合計5本)、他のホテル経由なので30分程時間がかかること。タクシー移動だと10分ちょっと1,000円だった。

3-4 投資価値(5点)

以上、今回の旅に求めていた「優雅さ散策」を十分に満たし、細部までのこだわりや魅力を体験できた。そんな体験投資としては価格以上のものを感じた。

4.理想的なホテル滞在の提案

今回、仮に同じようなテーマ(「優雅さと散策」)を持っているのなら、今回の旅での滞在を次のようにするのが個人的にはベストだと思う。

宿到着(1200)→散策(2H、~1400)→ラウンジでチェックイン→ラウンジでカフェ&スイーツタイム(1.5H、~1530)→山楽白鳥路で温泉(*)(1H~1630)→適宜ラウンジでカクテルタイム(1700~2100)。

*同系列のホテル山楽白鳥路(徒歩圏内)の天然温泉、「美人の湯」は、ラウンジ付きプランやスイートに宿泊時に別途費用等で利用可能。

*****

(免責)この記録は私が利用した時点のものです。お出かけの際は必ず最新情報をご確認ください。

WATARU

【散策】金沢市内の効率的な散歩コース|春の自然と街並みを感じるホテル山楽(近江町市場)起点1時間ルート

金沢観光といえば金沢駅周辺や香林坊のホテルが定番ですが、僕があえて近江町市場エリアは「THE HOTEL SANRAKU KANAZAWA(ホテル山楽金沢)」を拠点に散歩を楽しみました。

ここを起点にするメリットは、バスを使わずとも金沢の伝統・文化・自然を感じる散歩を、わずか2時間ほどで贅沢かつ効率的にできるから。

旅は毎回、「ホテルの滞在」と「現地の散策」を両立させるよう企画するなか、今回は「金沢の伝統と歴史と自然を感じる優雅な散歩」を綴ります。

1.散歩ルートの総評

今回の散歩道は、合計で実質約6キロをゆっくり2時間かけて巡った。季節は春(2026年3月中旬)で、日中の最高気温が15度程度と絶好の散歩日和。

高低差は、お城の石垣を眺めながら登る緩やかな坂道がある程度で、次々と観光ポイントを感じられる歩きやすいルート。これを「時計の反対周り」に廻ることで、後半で疲れたら、金沢のひがし茶屋街の一角でお茶をする計画も可能。

このルートで体験できるのは、ザ ホテル山楽金沢を起点に、加賀百万石の威容を誇る「城郭・庭園の美」、「春を感じる梅の香り」、「伝統を感じる茶屋街」、「賑わいのある近江町市場」を巡れる。

JR金沢駅(左上)や香林坊(左下)を拠点としないことで、効率的に円を描く周遊が可能だとわかります。

ザ ホテル山楽を起点とした周遊計画

2.立ち寄り観光スポット

2-1 金沢城公園:お城と石川門を抜けて

ホテルを出て左折し、そのまま金沢城に向かいます。入口は「黒門口」、そこから金沢城公園へ。とても静かなルートで、重厚な石垣を眺めながら広大な敷地を横切る時間は歴史の真っ只中を歩いている実感を味わえます。春の桜の時期はきっと綺麗だと思います。

金沢城~1か月後はこの景観かも!(©金沢市)

2-2 石裏神社:古墳時代創建の市内最古の神社(縁結び・恋愛成就パワースポット)

金沢最古の神社(古墳時代である547年に創建)を訪れてみると、その広いとはいえない敷地には今風の「かわいい」が詰まったスポットでした。ほとんどが女性客でにぎわっていました。

石浦神社~上空からみると「人」の字に見える構造で「縁結び」らしい

2-3 兼六園:日本三名園の圧倒的な造形美と梅の花

石浦神社から横断歩道を渡って、真弓坂から兼六園に入場。320円/人。今回はインバウンドの外国人客の比率がかなり多い。今回は春の訪れを感じるため、「梅林」へ足を運びました。紅白の梅が香り、厳しい冬を越えた金沢の喜びを肌で感じます。

兼六園~梅林の白い梅

兼六園~梅林のピンクに染まる梅

フォトジェニックなサイトは、梅林の一角にある「舟之御亭」。ここで休息を取りながらゆっくり過ごした時にとった写真。

兼六園~茶屋のような舟之御亭からの構図は良い

2-4 ひがし茶屋街:伝統的な茶屋建築が小京都のよう

兼六園は内橋亭や眺望台を回って、上坂口から出て左折し、そのまま道なりにひがし茶屋へ向かう。美しい出格子が続く古き街並みに圧倒されます。

ひがし茶屋街の街並み~人が沢山いたので写真を拝借(@金沢市)

2-5 近江町市場:賑わいのある近江町市場

そして最後に狭い小路に約170店舗がひしめき合う近江町市場へ。到着時間がやや遅かった(夕方)なので静けさのさったあとの市場だった。市場を経由してホテルはすぐ。

近江町市場~ミニ築地のようだった(@金沢市)

3.散歩ルートの振り返り

2時間ほどの散歩は、今回は春の梅を楽しみながら、街並みと文化を感じる小旅行となりました。これが秋なら兼六園の紅葉、冬なら雪景色の街並みなど、同じルートでも季節ごとに全く違う表情を見せてくれそうです。

この心地よい疲労感で、金沢という街に深く触れながら運動代わりになる過ごし方でした。

 

WATARU