今日は趣味である「昭和レトロな喫茶店開拓」の一環で、1983年から営業する老舗の皇琲亭(コーヒーテイ)の体験を綴ります。平日の午後ゆえ、人気店ですが、並ばずに入れました。
1.昭和レトロ喫茶の訪問概要
日時: 2026年4月、平日、午後 14:30(曇り、気温22度)
立地: 池袋駅東口から徒歩3分程度
特徴: 1杯あたり25gのコーヒー、粗挽き一湯、クラシックで重厚
費用: コーヒー2杯とモンブランケーキ 2,090円
(1杯目スマトラマンデリン880円、2杯目キリマンジャロ580円*300円引き、モンブランケーキ630円)

2.結論:レトロ没入スコア
昭和レトロ没入感: ★★★☆☆ (3.0)
目(4.0):銅製ポット、重厚感あるウッディーな内装、木の梁、ダウンライト等
音(2.0):周囲の会話でせっかくのクラシックBGMも聴きづらい
肌(3.0):椅子の座り心地は良好、テーブルはややぐらついて落ち着かない
匂(2.0):コーヒーの香りの漂いより芳香剤っぽい化学的な匂いが気になった
味(4.0):粗挽き一湯ゆえマイルドさが程よい味わい
考察:より昭和レトロの没入感を得るには、カウンター席が良いかもしれない。次回、コーヒーをドリップする香り、電動ミルの音を感じ、ティーカップ棚のあるガラス越しに通行人の往来を眺めながら、昭和レトロのトリップ感を味わってみたい。

【レトロ没入のシークエンス】
店舗への入店から退出までのレトロ没入の体感です。
1.嗅覚と聴覚
店舗の入り口は、取っ手のないシンプルな開き戸。軽い力で吸い込まれるように中へ入ると、コーヒーの芳香よりも先に、どこか懐かしい芳香剤のような匂いがする。
薄暗い店内はほぼ満席だ。しかし、各テーブルに置かれた銅製ポットがダウンライトを浴びて、星のようにきらめいている。この輝きが目に飛び込んだ瞬間、日常からレトロな異空間へトリップした感覚となった。
2.空間と触覚
案内された4人掛けのテーブル席。木製の椅子に腰を下ろすと、驚くほど身体に馴染む。使い込まれた真鍮のポット、暖色のダウンライトに照らされた木の質感。昭和の面影が、指先から伝わってくるようだ。
店内は、天井の重厚な梁(はり)が古民家のような静謐さを醸し出している。一方で、壁のパーテーションが吹き抜け構造なのか、人々の話し声が交錯し、控えめに流れるクラシック音楽をかき消してしまう。少しガタつくテーブルは、PCを開かずただ時間を慈しむには問題ない。
3.味覚と情緒
昭和風な見開きメニューから注文したのは、「モンブランケーキ」と、その濃厚な甘さとコクに合う苦めの「スマトラ・マンデリン」。カウンターの向こう側で電動ミルで豆を粉砕する音が響き、店員が丁寧に1つ1つコーヒーを淹れていた。
モンブランケーキは程よい甘さとコクが、かえって、「ほどよい苦め」のスマトラ・マンデリンには合う気がした。カップもお皿もWedgewood。


3.総評
皇琲亭は、こだわりのある銅製ポットの輝き、アンティックな空間は木の梁や松本民芸家具の重厚なインテリアで、どこか和と洋が混在する大人な雰囲気。粗挽き一湯で淹れるコーヒーはどこかマロヤカさと優しさを感じる味わい。クラシックなBGMとコーヒーの香りを纏うことができたら、もっと昭和レトロ没入感があったかもしれない。池袋の喧騒を忘れるに十分なこだわりの純喫茶です。
WATARU