海外旅行の国際線チケットが円安・原油高・インフレで高止まりする中、少しでも節約するため、昨今は経由便も視野に入れている。2025年の夏、日米間(羽田⇔ポートランド)を往復したとき、アメリカン航空(AA)のロサンゼルス経由便で14万円で購入した。これは直行便や他の2つの経由便より10万円は安い。

この方法は、僕がJALのJGC会員(ワンワールドサファイア相当)を持っていて、なおかつ時間に余裕があるので実施している方法で、誰にとっても最善になるとは限らない。今日はそんな旅行の仕方を備忘録として綴る。
なお、航空券を節約できたもう1つの理由は、アメリカン航空の「ベーシック・エコノミー」という制約の多い格安ランクのチケットを活用したこと。格安ゆえ各種制約があったが、JGC会員の特典を使って制約を取り払ったことは、先般の記事で書いた通りだ。
1.飛行ルートパターン(直行便+経由便)
ポートランドに限らず米国や欧州の中小都市に行くとき、経由便を含めて大きくは3つの選択方法がある。
① 直行便ルート: 今回は羽田発ポートランドの直行便(アラスカ航空)があったが、直行便は1社独占で競争原理もないためか価格は割高だった。
② 経由あり(通しで確保): 目的地まで経由便も含めて検索した(スルー発券)、複数の経由地と乗継便も表示されたが、総額では割高だった。
③ 経由あり(別切りで確保): 上記の経由地を踏まえ、国際区間と国内区間を別々に組み合わせるパターンを調べたら、総額で最安値となった(いわゆる別切り発券)。
2.飛行ルートを比較評価する基準
この3パターンを絞る上での僕の判断基準は次の通り。
- 費用(コスト)
- 乗り継ぎ時間: 経由便の場合、乗り継ぎ時間が少なすぎず(乗継便に乗り遅れる)、また多すぎて時間を持て余さない「4時間以上〜適度に時間を潰せる程度」を想定。
- 空港での過ごし方: 経由地の空港でエアラインラウンジ(シャワー、食事等)が可能か、またトランジットで楽しめるか。
3.経由地ルートのメリット・デメリット比較
目的地(ポートランド)への経由地候補は次の3つで、上記の基準で検討した結果、「羽田ーロサンゼルスーポートランド」が最善と判断した。
- サンフランシスコ(SFO)経由: 【落選】国際線部分の底値が総じて高すぎた。
- ダラス(DFW)経由: 【落選】AAの巨大ハブだが、日本からの飛行時間を考えると大回りになり移動が非効率。値段もLAX案よりやや高め。
- ロサンゼルス(LAX)経由: 【採用】 激戦路線ゆえか国際線の底値が11万円と最安。国内線本数も豊富でロサンゼルス⇔ポートランドの往復3万円。乗り継ぎの時間は想定以上だがラウンジを使えるので良しとした。
実際の手配は以下の通りで、トランジット時間は行きは6時間(0600~1200)、帰りは8時間(1730~0130)となった。
- 【往路:国際区間】 羽田発 1155 → ロサンゼルス着 0600(時差により同日)
- 【往路:米国内区間】 ロサンゼルス発 1158 → ポートランド着 1421
- 【復路:米国内区間】 ポートランド発 1456 → ロサンゼルス着 1729
- 【復路:国際区間】 ロセンゼルス発 0130 → 羽田着 0445
4.ロサンゼルス国際空港での時間を過ごし方
こうして、長いトランジットも受け入れているのは、FIRE(リタイア生活)ゆえの時間的な余裕だ。現役時代なら「時間が無駄」と、直行便を選択していた。
実際、長いトランジット時間は、AAのラウンジでシャワーを浴びてリフレッシュして、その後はゆっくり食事とお酒を楽しめば無駄な時間にはならない。


また、ロサンゼルス国際空港を舞台となったMV(ミュージックビデオ)での「ロケ地巡り」をした。バックストリート・ボーイズの代表曲である「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ(原題:I Want It That Way)」の収録がこの空港内だからである。


4.別切りチケットの罠と、JMBサファイアによるリスク防衛
こうして、トランジットそのものも旅行の一部として楽しめば、全体の行程も「より安く、よりラクに楽しく」といったことが可能だ。ただし、国際線と国内線を別々に買う発券方法には最大の罠がある。前便が遅延した際、航空会社による次便への自動的な振り替え(接続保護)が原則として保証されない点だ。
だからこそ、前述の「4時間の確保」という時間的余裕も重要になるし、JMBサファイア(ワンワールドサファイア)として認識されることで、万が一トラブルが発生しても、専用デスクに連絡したり、振り替えなどの融通交渉も楽になる。
実は、帰国便(0130ロサンゼルス発)が急遽「アメリカン航空のオペレーション都合でキャンセル」となった。その際、やはりワンワールドサファイアであるがゆえのサポートや遅延補填を受けた点は別記事にて書くことにする。
****
【免責事項】
本記事の内容は、航空各社の現行の制度および公開情報に基づいた筆者個人の実体験に基づくものです。加盟航空会社や運賃規則の改定等によって、同様の特典が適用されない場合があります。実際のステータス獲得やサービス利用に際しては、必ず各航空会社の公式サイトにて最新の規約をご確認ください。本記事の情報利用によって生じた損害等について、筆者および当サイトは一切の責任を負いかねます。
WATARU